「誰かが憎ければ、お前は自分を憎んでいる。誰かを愛していれば、お前は自分を愛している。」
この言葉を理解するためには段階的に土台を構築していく必要がある。
今あなたがあると思っている世界は、目や鼻や手や耳という感覚器官が受け取った情報を脳みそが、演算し脳内に作り上げた仮想世界である。目が、青い光があるということを脳みそに伝え、それを脳みそが空として描いているにすぎないのだ。つまり、脳みそが描いた映像こそが世界である。そして、脳みその数だけ異なる世界が存在している。世界は、脳みそが作り上げた仮想世界である。つまり、脳みそ自身の主観がかなり反映される可能性が高い。
なぜ、あんな素晴らしい名曲が、評価されないのか。
なぜ、あんな美味しい食べ物が、ゲテモノ扱いされているのか。
なぜ、あんなに美しい人が、ブスと呼ばれるのだろうか。
例を挙げればキリがない。同じ世界なはずなのに、脳みその数だけ世界が異なっているのだから評価が違って当たり前である。
もし、道を歩いていて嬉しくなるのであれば、それは道端に咲く花を、可愛くて美しいと感じたからだ。
もし、道を歩いていてくだらないと感じたのであれば、それは道端に咲く花を、ちっぽけな雑草だと感じたからだ。
あなたの今いる世界は、あなた自身が作り出したものである。世界は、あなたの心を通した影のようなものだ。
「誰かが憎ければ、お前は自分を憎んでいる。誰かを愛していれば、お前は自分を愛している。」
この言葉をわかりやすくするためには、ひっくり返した方がいいかもしれない。
自分を憎んでいれば、世界が憎く感じる。自分を愛していれば、世界が愛おしく感じる。
あなたは世界を変えることができる。それは自分を変えることだ。