友人と行き当たりばったり旅をしようという話になった。
思いつく街名をぱっとあげ、そこにいき宿をとる。そういう旅だ。
友人が思いついた街が小諸だった。僕は名前すら聞いたことがなかったがそこへ行ってみることにした。
駅の近くの駐車場へ車を停めると丁度友人も到着したようだった。とりあえず駅へ向かうと駅に観光案内所を見つけた。
すいませんー今日ここら一泊でしたいんですが。
予算を聞かれ5000円くらいというと、駅近くのホテルを予約してくれた。和室雑魚寝スタイルで二人で12000円くらいだった。
ペラペラとクリアファイルを捲りながら予算内の宿を探す動作は、手馴れつつも久しぶりにやったという印象だった。
こういう宿のとり方は初めてだったが、とても気に入った。
城下町で、人は結構住んでいる息遣いを感じる。
昭和、平成とあまり変わっていないんじゃないかと思う街の情景に浸りながらひたすらに歩く。
スナックがたくさんある通りがあった。夜は結構栄えているのかもしれない。路地へはいると家の敷地か道路かわからないような混沌がある。こういうのはアジア感があって好きだ。
音楽は心のともしび
森のコリドー
夜はもちろん居酒屋へ。土地のもの、土地の日本酒を飲むそれだけでいい。
それだけがいい。
そして見知らぬ土地を少しだけ知る。