大倭豊秋津島に、生まれ育ち、今もここで生きている。この島のさまざまな場所を旅し、色々な人々に会い、色々なものを食べ、様々な景色を眺めてきた。
この島が大好きなのは、この島で、色んな人々が、色んな好きなことを楽しんでいるからだ。仕事、勉強、趣味いろいろなものをいろいろな人が楽しんでいる。それこそが、深みのある情景をつくりだしている。もちろん、楽しいこと幸せなことだけではない。苦しい、悲しいこともありふれている。それでも、この島が面白い。
結局、みんなが救われて欲しいのだが、そうはならないのがこの世界である。
コロナという災害に世界中が襲われている。
どうにか、この災害をのりこえられないか。お金が廻り続けなければ、どっかからか、壊死していくことは目に見えている。ひたすらに暗く重い状況が続く中で、未来も見えてこない。
感染症との付き合い方を模索しながらお金を動かさなければならないフェーズになっている。ひとりひとりが、消費を楽しむことが求められている。そんな気がする。
この不景気に突入してから、より一層お金を使うということがどういうことなのか意識することが多くなった。この島で、私の好きな料理、好きなコーヒー、好きな音楽、好きな機材、好きな言葉、好きな……を生み出し続けてくれる人々のお陰で私の楽しみがある。そして、私の仕事で、誰かが楽しんでくれればいい。
10年後、20年後、子々孫々の時代まで、この世界、島に住む人々が楽しめる何かが残っていて欲しい。そんな青臭い願いを真剣に願っている。