日本の都道府県で最も大きい面積を持つ北海道。

広大な台地を旅するには車が適しています。

ひたすら海沿いをただただ進んでいく。そんなドライブもいいものです。

なにも考えない。ただ北へ。良い海岸を見つけるたびに、車を止めた。

北海道の海岸を歩くと、沖縄や本土とは違う 寄り物 が見つかる。今風に言えばビーチコーミングという。しばらく前に、シーグラスなどが流行り一般的になった。

北海道では、ガラス球というガラス製の浮きをいくつか見つけることができた。沖縄などでは、骨董屋で売られているのをみるだけだったか、実際に寄り付いているものを収集できて達成感があった。

めずらしいものでは、イルカ系の頭蓋骨も見かけた。歩けば歩くほど面白い未知の海岸がまだ、北海道にはあるようだ。

昼飯を食べれる場所をさがしていると、喫茶店を見つけた。藻琴駅という駅舎の中にあるトロッコである。店内は、この見た目、こうあるべしという素敵な内装であった。ドライブ客やツーリング客で店内はにぎわっていた。オムライスを食べながら、この雰囲気を全身で楽しむ。

コーヒーを飲んだなら、また走り出す。

ここは、野付半島。最果てという称号が相応しいように感じる。知床の大自然を満喫し、そのまま野付半島まで走ってきた。太陽は沈んだのかそれとも雲に隠れただけなのかわからないような時間帯である。

エゾシカの群れが横切っていく。ひたすら平らな半島の向こう、もう少し先へ道と電柱が伸びていく。

時折、人がいない世界の夢を見る。こんな道をただひたすら歩く夢。

人の背ぐらいの草原に鹿が消えていった。

北海道のドライブ旅は、アメリカドライブに近い雰囲気を感じた。だだっ広い大地を伸びる道を心行くまで走ることができる。5日間じゃまったく足りなかった。

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