アメリカとキューバはもともと敵どうし。アメリカからの入国には苦労した。
日本人がキューバへ行こうとすると、基本的にはメキシコ経由かカナダ経由になる。しかし、僕はフロリダからの入国をもくろんでいた。だが、アメリカ経由のキューバ入国の情報はほとんど無い。
キューバ入国には、ツーリストカードというビザのようなものが必要になる。
カナダ経由の場合は、大使館や旅行代理店で事前に発行してもらうことができる。メキシコ経由の場合は、空港にて発行できるとのことだった。アメリカの場合は、フロリダにある旅行代理店でのみ発行してもらえるようだった。
どのような手続きで、発行してもらえるのかわからなかったので、なれない英語で旅行代理店あてにメールをしてみた。すると、フロリダ空港内で当日発行してもらえるとの事。ホンマか?と疑いながらもそのとおりにするしかなかった。実際、行ってダメでしたなんて事にならないことを祈りながら。
実際に空港に行ってみればすごく簡単だった。出国審査をして、飛行機登場口までいくと、すぐ近くに売店があり、そこで発行してもらえる。
拍子抜けしながらマイアミを後にした。
キューバについた。いつも入国審査は緊張してしまう。
だが、もっとドキドキするものを目にしてしまった。キューバ空港の女性職員の制服である。ミニスカ網タイツのラテン美人を前にすれば、入国審査の緊張なんて吹っ飛んでしまった。
そこからは何も覚えていない。ずっと審査してください…なんて思ったような気もするが、記憶が定かではない。
気づけばカリブ海に浮かぶ島に足を踏み入れていた。
昔輸入した古いアメ車を整備しながら乗り継いでいる。
一気にタイムスリップしたような感覚を覚える。