ラスベガス、アメリカスタートの地はやはりここが便利だろう。
ついて二日間は、時差ぼけ対策で、ラスベガスをぶらぶらしようと考えていた。だが、まったく時差ぼけなし、飛行機の中ではずっと寝てるにかぎる。
ラスベガス空港に足を踏み入れれば、すぐにスロットマシーンが目に入る。待合中にもギャンブルとは、なんてオバカな都市なのだろう。
すぐにストリップと呼ばれる大通りへ移動する。まずは、宿へ荷物を置きにいった。
財布の中には、アメリカへ来る前に祖母からしっかり勉強してくるようにと渡された300ドルが。
脇目も振らずに、裏路地へ。アメリカでまっさきに勉強するならここだろう。そう、ストリップクラブだ。
入場料はたしか30ドルくらいだったかな。18時という早い時間だったので、ハッピーアワーでビール飲み放題だったような。
大きいステージには、お世辞にもピチピチとはいえないムッチリ女子が踊っている。
ステージすぐの席には、お客さんが何人も座っていて、チップで踊り子の気をひこうと必死だ。
俺も負けてはいられない。一ドルを握り締め、参戦する。
ちらほらと脱落者がでるなか、僕と向かいに座るインド人との一騎打ちになった。
やはり、勢いのある新興国インド、日本人完敗。
踊り子はみんな同じ香水とパウダーをつけているようだ。あの甘ったるい匂いは鼻につく。偶に日本でも香ってくることがある。あれ何の香水なんだろう。
祖母からいただいた勉強資金で、しっかり学んだあとは、旅行資金を増やしにいこう。カジノへレッツゴー。
意気揚々とカジノへ、ルールもわからずスロットをやっていると、隣に座っている中国人のおばあちゃんがモット金をかけなさい!と勝手にボタンを押してくる。
それで当たっちゃうからすごいもんだ。5ドルが100ドルへ化けてしまった。
結局、同じくらい負けてしまうんですけどね…。
なんか有名な噴水ショー。いやー男一人で見てもなんも面白くない。
ストリップと呼ばれるカジノやホテルが立ち並ぶ大通りを歩いていると、「ハリボテ」という言葉が浮かんでくる。
やっぱり、男の子だからこういうの好きなのよ。試しうち100ドルくらいだったかな。
すっかりカジノへの興味はうせた。大通りを外れ、町歩き。ベガスには普通の人ももちろん住んでいる。だが、コンビニにもスーパーにもスロットが設置してあり、老人が座っている。なんだかなー。
日本でも、パチンコ屋はそこら中にあるから、人のことはいえないけれど。
さすが、エンターテインメントの都市。町中に面白い仕掛けがある。
ネオンがぎらぎらと誘ってくる。賑わうほうへ足を向ける。
ギラギラのアーケイドがあった。音楽も聞こえてくる。なにかイベントでもやっているのだろうか。
エルビスがいた。俺、もしかして死んでる?
この街に馴染みたきゃ、アホにならにゃ。踊らにゃそんそん。
この太ももは目に焼きついている。足フェチなのかな…。ムチムチな太ももを眺めながら、マルガリータを注文。フローズンマルガリータ度数強すぎ、サイズでかすぎ!。日本で言えばマックのLサイズより大きいカップにカクテルが入っていた。
ラスベガスではシラフになってはいけない。夢から醒めないために。