表題は、ユーミンの新アルバムメッセージの一文である。
コロナウイルスという自然災害が甚大な被害をもたらしている。死者だけでなく、文化や社会や生業へのダメージも計り知れない状況だ。
私は、コロナが始まった当初もっと悲観的な予測をしていた。群れをつくる社会性の動物にとってかなり相性の悪い今回の災害は、現代文明の後退とその混乱が巻き起こす戦争などの悲劇を引き起こすのではないかということである。
今のところ、破滅の兆候はみられていない。
だが、先行きは見えない状況であるという事実は変わらない。このような状況で、深く考えることがある。
結局、我々人類は何を残せるのか。この地球上で幾度も生物は絶滅してきた。今回生き延びたとしても、いずれ人類も同じ末路をたどるやもしれない。
我々が化石として発掘される側になった時、僕らの建てた街や造ったものに何か意味があるのだろうか。
結果に意味が無いとすれば、過程にこそ価値があるのだと思うしかない。
我々が生きる過程で生まれるもの、それが感情であり愛であるのかもしれない。
地球の生物は、つがいや群れなどをつくることで生き延びてきた。僕らは、ただの鯨や猿だったときから、ひとりぼっちでは生きていけなかった。愛について、過去から現在まで、実体を見つけた人なんていないけれど、漠然とみんなが存在を信じている神様のような存在だ。
「愛」という漠然とした感情は、なにか根源的なパワーがあるような気がする。
愛しかのこらない。
ならば、生きること愛することそれだけを目標にしてみようか。
ふかいなぁ。ユーミンが言うから臭さがないストレートなパワーを持っているというふうにも思う。なんとなく自分の解釈を書いてみました。