我が日本国の元同盟国で、元敵国、大英帝国に視察へむかう。
イギリスそしてロンドンといったら、MI6で、MI6といえば「バンコラン」を思い浮かべる人が大多数だろう。バンコランといえば、霧のロンドンエアポートなのに、ヒースロー空港は、霧じゃなかった(がーん)。
いきなり、ロンドンとバンコランに肩透かしをくらった僕は、あきらめてロンドン市街地へ向かった。変な形のメトロには、色んな人種の人が乗り合わせている。海外へ来た、そんな実感がふつふつとわいてくる。
ロンドン市街地へついたのはもう夜中。ソーホー、凄く聴き憶えがあるけど未だに実体の掴めないエリア近くに予約していたドミトリーへ直行する。
ドミトリーの利点は、安さと、旅人とのコミュニケーションがとれる事というけれど、正直オッサン・オバサンばっかりでギャップを感じることが多い。人種間ギャップというより世代間ギャップ、20後半から30代ばっかり。
あと、切実な問題はトイレが汚すぎること。だいたい68%の確率で、大の流し忘れや、こべりついた置き土産を眼にする破目に陥る。
二日目は、少し遠出をする事にしていた。ロンドンターミナル駅は、日本で言えば東京駅のような感じだろうか、一つ屋根の下のプラットフォームから、何本もの線路がイギリス各地に延びている。
イギリスといえばなんとなく外せないあの場所、ストーンヘンジへ。ストーンヘンジはド田舎にあり、最寄駅から観光バスに乗り換えて向かわなければならない。ビジターセンターでチケットを購入し見に行くわけだが、凄くせーふぁうたき感を感じる…。観光地化されてしまった聖域のような雰囲気、だが、ただただ広がる牧草地は一見の価値がある。
牧草を撫でながら吹いてくる風は、今まで経験したことのない心地よさを運んでくる。
ロンドンへ帰る前にもう一つ寄り道をしていきたかった。それは、アーサー王の墓があるといわれるグラストンベリー修道院、Fateファンな僕としては、行って見たい聖地の一つだ。
修道院の中は、一つの公園のような雰囲気で、カフェがあった。せっかくだから、ティーブレイクでもと紅茶を飲んでみる。やっぱり本場で飲むと美味しい気がする。正直、紅茶の味はあんまり見分けつかないけど。
アーサー王の墓を参拝?し、お土産を買う為にビジターセンターへ向かった。そこで、旅のお守りが欲しいなと考え、ケルト十字のクロスを買った。増上寺のお守りは、カバンにつけていたけれど、流石に阿弥陀如来もイギリスまでは管轄外だろうと、ケルトとキリストの両方に媚びることにしたのだ。
帰りのバスに並んでいると、異様な人をたくさん見かけた。
- 杖の先っぽに宝石がついている老婆
- かなり暖かい気温にも関わらずコートを羽織り、首には三位一体をあらわすシンボルを身につけた中性的な人間。
- 体のパースが明らかに人間のそれではない何か。(姿は人)
ジョークでも何でもなく本当に見かけたという事を信じてくれる人はいないだろうなぁ。
変な話だが、僕はUFOをよく見かける。満天の星空を見上げると、必ず1つや2つ胡散臭い光が、星のフリをして紛れている。UFOに関しては、友人と一緒に見た事もあるから結構本当だと思う。インドに一緒に行った友人とUFOを見たときは、友人は、最後まで飛行機だと譲らなかったけど。
胡散臭い話かもしれないが、僕は話を脚色することはあっても、まったくの嘘をつくつもりはない。UFOも不思議な話も全部、僕の経験した世界では本当のことなのだ。
同じバスに乗り合わせた可笑しな格好の人を眺めながら、イギリスには魔法学校があってもおかしくないなと、わくわくしながらロンドンへ帰った。
つづく