夏の気配
今年のGWはどこへも行けない。行かない。
今年のお盆も難しいかもしれないと思う。
先のわからない状況で、みんなゆっくり磨耗している。
それでも、夏が来るのを何故か待っている。
少しずつ少しずつ夏がやってきている。
夏になると聴く大好きな曲。こんな青春を過ごしたことはないけれど、胸の奥にある夏の記憶が少し色づき浮かぶ曲。
窓を開け、網戸にすると、庭から虫の音が聴こえてくる。音楽を止めて耳を澄ましながら夢うつつとしていると、脳内に流れてくるそんな曲。
入道雲が、セミの声が、ホタルの淡い光りを楽しむ人たちが、花火大会まえのざわざわしている人々の雰囲気が、楽しそうに浴衣を着ている男女が、帽子を被ったこどもが、アスファルトの逃げ水が、夏の空の濃い青が、をかし。